ハワイに新島が出現、
でも短かった命

ハワイ島の南東に新しい島ができつつある理由

NATIONAL GEOGRAPHIC

文=Alejandra Borunda/訳=三枝小夜子
PHOTOGRAPH COURTESTY U.S. GEOLOGICAL SURVEY

京都産業大学による見どころチェック!

噴火が生んだ、短命の島

新たな島を生み出す火山、水面下でも活動中

継続する火山活動がハワイ島の姿を変え続ける

 2018年5月から続く米ハワイ島のキラウエア火山の噴火により、先週、ハワイ諸島に小さな新島が加わった。ハワイ島の海岸から数メートルのところに生まれた新島は、直径わずか6~9メートル。太平洋の大海原で新たな歩みを始めるかに見えた。(参考記事:「【動画】ハワイの噴火、なぜ人は火山に住むのか」

 しかし、新島の命は短かった。数日後には新たに噴出した溶岩により海岸とつながり、ハワイ島の一部になってしまった。

 わずかな間だけ存在した新島は、ハワイ諸島で数千万年にわたり繰り広げられてきたドラマの最新のエピソードにすぎない。以下では、ハワイ諸島がどのように成長してきたか、ハワイ諸島の中で最も新しく、最も大きい島であるハワイ島の地形が、今回の噴火によってどのように変化しつつあるかを見ていこう。(参考記事:「ハワイ 知られざる溶岩の迷宮」

海中で生まれた島

 ハワイ諸島の萌芽が海底に現れたのは今から6000万年前。マントル深部から上昇してきたマグマ(どろどろに溶けた高温の岩石)が海底に到達し、毎年数センチずつ高くなって、5万~10万年をかけて太平洋の海面から顔を出した。島の誕生だ。

 マグマは地球のマントル深部にある「ホットスポット」から来ている。ホットスポットの位置は固定されていると考えられており、常に沸騰しているやかんのように、地表に向かうマグマを安定して供給している。(参考記事:「予知できる噴火、できない噴火」

 しかし、マントルの上にあるプレートは、地質学的なタイムスケールでゆっくりと移動している。現在は毎年、北西に向かって数センチずつ動いている。プレートは島を載せたまま移動するため、時間が経つと、島はマントルにあるマグマ源から切り離され、火山活動をやめる。

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