4400年前の神官の墓、エジプトのサッカラで発見

「まるで作られてから数十年しか経っていないかのよう」

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文=A. R. WILLIAMS/訳=牧野建志
PHOTOGRAPH BY AMR NABIL, AP

京都産業大学による見どころチェック!

ファラオに仕えた者の墓がきれいに残されていた

扉に刻まれた象形文字から名前、役職が明らかに

墓に隠された5つの通路がさらなる大発見を生む

 古代エジプト王ファラオに仕えた神官が埋葬された墓が発見された。

 場所は首都カイロの南にあるサッカラ遺跡。現在は砂漠となっている広大な王家の墓地で、地下5メートルほどの砂の下から見つかった。墓には色鮮やかな装飾が施され、荒らされた様子がない。(参考記事:「エジプト中王国の大規模墓地を発掘、墓800基」

「この墓は、まるで作られてから数十年しか経っていないかのようです」とエジプト考古最高評議会の事務局長モスタファ・ワジリ氏は、12月15日の記者会見で述べた。「およそ4400年前の墓ですが、当時の鮮やかな色彩がほぼそのまま残っています」

 ワフティーは、エジプト第5王朝のファラオ、ネフェリルカラーに仕えていた神官だ。墓の扉の上の石に刻まれた象形文字ヒエログリフを解読したところ、故人の名前に加えて、役職も明らかになった。

 発見された墓の通路は長方形で、大きさは南北10メートル、東西3メートル、高さ3メートル。彫刻や碑文が一面に刻まれ、彩色が施されている。数千年も前のものなのに、保存状態はきわめて良好だ。(参考記事:「千年以上古いピラミッドのそばに後の時代のミイラ」

 彫刻には、ワフティー自身や妻のウェレト・プタハ、母親のメリト・ミーンをはじめ、狩猟や航海、供物を捧げたり、陶器や葬具などを作ったりする様子など、日常の光景が描かれている。彩色された大きな彫像はワフティーと家族で、壁にある18カ所のくぼみに収まっている。一方、床付近にある26カ所の小さなくぼみには、立ち姿か足を組んで座っている像が収まっているが、まだ人物は特定されていない。

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